大野圭一のブログ

建築のことと日々のことと、

箱根へ

ゴールデンウィークに遡りますが、家族で箱根に行ってきました。

泊まった宿は、塔之沢にある「環翠楼」。建物は大正時代に建てられ、築100年とあって、その佇まいは、荘厳、厳格と言うよりは、むしろ周囲の自然環境の一部として溶け込み、建物自体の存在感が良い意味で薄くなっていると感じました。こればかりは、時間だけがなせる業で、新築の建物では太刀打ちできません。

人間でも、様々な苦難を乗り越えてきた人生経験豊富な人は、外見からもそのオーラのようなものが漂うように、建物もまた、地震、風雨など、無常の自然環境の中で生きながらえてきた年月は、その佇まいに現れるものだということを、この建物を体験して強く実感させられます。

僕は佇まいという言葉が好きです。視覚的な表層とは違って、周囲と一体となって醸し出される空気みたいなもの。建築にも魅力的な佇まいを求めていきたいものです。

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下の2枚の写真は旅の終盤に立ち寄った箱根写真美術館のカフェ。ケーブルカーの窓から偶然見つけて、線路沿いを一駅歩き、路地を入っていくと、そこには時間の止まった淀みのような場所が。短い旅でしたが、最後にうれしい発見がありました。

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