大野圭一のブログ

建築のことと日々のことと、

人生フルーツ

また映画の話。

 

前回同様、新百合ヶ丘のミニシアターまで電動ママチャリで行ってきましたが、途中桜もまだまだきれいに咲いていて、最近の不安定な天気の中よく残ってくれたなあと桜に感謝しつつ、午前中のさわやかな天気の中、ご機嫌に軽いペダルをこいで行きました。

 

今日観たのは「人生フルーツ」。

ある老夫婦のドキュメンタリー映画です。2人とも本当に魅力的で、こういう老夫婦になりたいなあと思いますが、その魅力はとうてい真似をすることはできません。人の魅力はそれまでに積み重ねてきた年月がそのまま現れてくるのだと改めて感じさせられます。

この映画の中でもうひとつ印象に残ったのが、映画の中で夫が亡くなってしまったことです。涙がこらえきれません。これは本当の死であること、1時間ちょっとの間でこの夫婦の魅力にほれ込んでしまったこと、それから夫90妻87という年齢によって、冒頭からうっすらと漂っていた人生の終焉の空気、それに対していつまでも生き続けてほしいという願望がある中での死。

映画の1シーンとは思えないリアルな感情が湧き起こりました。

 

本当にいい映画です。

夫婦、もしくは大切なパートナーと一緒に観てもらいたい映画です。

 

映画『人生フルーツ』公式サイト