大野圭一のブログ

建築のことと日々のことと、

深夜のラジオで

昨晩、久しぶりの徹夜作業。

 

4時頃に何気なくつけたFMラジオの番組が面白くて、聴き終わった直後にradikoのタイムフリーでもう一度聴き直してしまった。DJの声のトーンや、話の内容、選曲、どれもしっくりきてお気に入りの番組になった。こういう思いがけない収穫があった時はとてもうれしいし、徹夜した甲斐があったともいえる。

その番組の中で笑えた話をひとつ。

そのDJは子供のころ、家に帰ってきて「疲れた」という言葉を発すると、母親から、聞かされた側もネガティブな気分になるからやめなさいといつも怒られていたという。

そしてある時、母親から、疲れた時は「疲れた」と言わずに、「大好き」に言い換えなさいと言われたことを彼は回想しながら面白おかしく話していて、僕は深夜一人でしばらく笑っていた。この文面だと面白さが伝わらないと思うけれど、とにかく僕のツボにきた。

でも、改めて考えてみると、この「大好き」という言葉の選択はなかなか秀逸だなと思った。そしてこのお母さん、すごいなと思った。

単純に「疲れた」の対義語で「元気」などを使うと、ただ疲れに抗うだけの空元気になってしまうけれど、ここで「大好き」という完全にベクトルのずれた感情に言い換えることで、疲れたという感情が、よく分からない別のところへ行ってしまっている自分に気づく。また、何も知らずに聞いた人は「?」となってしまう状況もこれまた面白い。そして結果、疲れているのになぜか笑えてくるという不思議。

そこで早速今晩、風呂上りに家族にこのことを話し、「あ~、大好き」などとみんなで面白がりながらやってみたけれど、、

おそらく日常には定着しないだろうなと思った。

本当に疲れている時は、大好きと言い換える余裕なんてないだろうからね。

 

その番組で流れていた曲。大好き(疲れた、でなく)。

 

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祝、ブログ再開。

ほぼ毎回が再開。